【体験談】年金の繰上げ受給 ① 繰上げ前に失業手当を申請する理由と具体的手順

繰上げ受給の前に、失業手当を申請

2024年8月に60歳の誕生日を迎え、定年退職しました。
勤務先には再雇用制度がありましたが、体力的に難しいと感じたため再雇用はお断りしました。

当初はすぐに年金の繰上げ受給を行うつもりでしたが、繰上げ受給をすると失業手当(失業保険)が受給できなくなる ことを知り、まずは失業手当の申請をすることにしました。

失業手当の受給が完了した後、改めて年金の繰上げ受給申請を行う予定です。

失業手当の受給額について

失業手当の金額は、受給日数×基本手当日額で計算されます。

給付日数失業手当を受け取れる日数。定年退職は「自己都合退職」とみなされるため、上限は150日です。
基本手当日額離職前6か月の賃金合計 ÷ 180 × 給付率(45~80%)で算出され、上限は 7,420円(2024年9月時点) です。

私の場合、給付日数:150日、基本手当日額:7,420円でしたので合計1,113,000円(非課税)を受給できる見込みとなりました。

ハローワークでの手続きを 2024年9月20日 に行い、待期期間(7日間)を経て、2024年9月27日~2025年2月23日 の150日間が受給期間となる予定です。
失業手当は認定日ごとに、約1週間後を目安に振り込まれます。

回数認定日受給対象期間受給日数受給額
初回2024/10/172024/09/27~2024/10/1620日分148,400円
2回目2024/11/142024/10/17 ~ 2024/11/1328日分207,760円
3回目2024/12/122024/11/14 ~ 2024/12/1128日分207,760円
4回目2025/01/092024/12/12 ~ 2025/01/0828日分207,760円
5回目2025/02/062025/01/09 ~ 2025/02/0528日分207,760円
6回目2025/03/062025/02/06 ~ 2025/02/2318日分133,560円
回数認定日受給対象期間受給日数受給額
初回2024/10/172024/09/27~2024/10/1620日分148,400円
2回目2024/11/142024/10/17 ~ 2024/11/1328日分207,760円
3回目2024/12/122024/11/14 ~ 2024/12/1128日分207,760円
4回目2025/01/092024/12/12 ~ 2025/01/0828日分207,760円
5回目2025/02/062025/01/09 ~ 2025/02/0528日分207,760円
6回目2025/03/062025/02/06 ~ 2025/02/2318日分133,560円

職業訓練の受講で受給期間を延長

当初の受給日数は150日でしたが、職業訓練を受講したことで186日まで延長 され、受給額も 1,113,000円 → 1,380,120円 に増えました。

職業訓練は受講料が無料で、交通費も支給されます。
新しいスキルを身につけながら受給期間を延ばせるため、非常におすすめです。

今回はテーマから外れるため詳細は割愛します。

失業手当の申請から受給までの流れ

1.必要書類を準備(2024年9月1日~9月19日)

失業手当の申請に必要な書類は以下の6点です。

✅雇用保険被保険者証

雇用保険加入を証明する書類。退職時に会社から受け取ります。
私の場合は2024年9月11日に郵送で届きました。

✅離職票(離職票-1・離職票-2)

離職を証明する書類で、2024年9月19日に届きました。
退職から手元に届くまで約3週間かかりました。
「離職票-1」の金融機関指定欄は、事前に記入しておくとスムーズです。

✅個人番号確認書類

マイナンバーカード、通知カード、または住民票記載事項証明書で代用可能。
私はマイナンバーカードを持参しました。

✅本人確認書類

運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きの身分証明書を提示します。
私はマイナンバーカードを提示しました。

✅写真2枚

縦3cm×横2.4cmの写真を2枚(6か月以内撮影)用意します。
私は、コンビニの証明写真機で撮影しデータをスマホ転送できるタイプを選びました。
マイナンバーカードを提示すれば写真提出は省略可能ですが、毎回マイナンバーカードを持参する必要があります。

✅銀行口座の通帳やキャッシュカード

本人名義の口座に限られます。
ネット銀行は一部非対応なので注意が必要です。

ハローワークでの手続きには「求職申込み」が必須です。
ハローワークインターネットサービスの求職者マイページアカウントを仮登録 して、必要情報を事前入力しておくと、窓口手続きがスムーズになります。

2.ハローワークで手続き(2024年9月20日)

2024年9月20日、ハローワークに必要書類を持参して申請を行いました。
手続き完了後、以下の書類を受け取りました。

また、10月3日開催の雇用保険受給者説明会 への出席を案内されました。


✅認定スケジュール

認定日は10/17・11/14・12/12・1/9・2/6・3/6に確定。
※認定日は原則変更できません。

✅雇用保険受給資格者のしおり(全64ページ)

失業給付の仕組みや不正受給の注意点などが詳しく記載されています。

✅失業認定申告書

求職活動実績を記入して初回認定日に提出します。初回は実績1回でOKとのことでした。

3.雇用保険受給者説明会(2024年10月3日)

当日は、9月20日に受け取った資料一式を持参して出席。
説明内容は「失業認定申告書の書き方」や「不正受給防止」などでした。

この説明会自体が求職活動実績としてカウントされるため、初回認定分の実績要件を満たすことができました。
終了後、「雇用保険受給資格者証」が交付されます。

4.初回失業認定(2024年10月17日)

10月17日の午前中にハローワークへ。
受付では「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」を提出します。
記載ミスや漏れが無かったこともあり手続きはスムーズに行われ、1週間後の 10月21日 に 148,400円 が振り込まれました。

5.2回目以降の失業認定日(2024年11月14日~)

2回目以降も初回と同じ流れです。
認定日に必要書類を提出し、1週間後を目安に手当が振り込まれます。
なお、各認定期間につき 求職活動実績が2回分 求められます。

私は毎回、ハローワークでの「職業相談」とセミナー参加で実績を確保しました。

失業手当の受給が終了した後は、「雇用保険受給資格者証」を2年間程度保管 しておくと安心です。

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