はじめに(前回記事からの続き)
前回の記事では、XServer の申込みから初期設定までを、ひとつずつ確認しながら進めました。
XServer には XServer10日間無料体験 が用意されているため、、費用が発生する前にじっくり操作感を試せるのが心強いポイントです。
今回はその続きとして、次の作業を行なっていきます。
- WordPress 本体のインストール
- 無料テーマ Cocoon(コクーン)の導入
- 公開前に必ず済ませておきたい初期設定
- 必要最小限のプラグイン導入
- 不要なテーマの整理(削除)
ブログ運営の“土台づくり”となる大切な工程です。
「独自ドメインを取得していないけど大丈夫?」という方もご安心ください。
XServer に標準で付いてくる 初期ドメイン(●●●.xsrv.jp) を使えば、そのままブログを公開できます。
この記事どおりに進めれば、初めての方でも今日からインターネット上にブログを公開できる状態まで到達できます。
インストール手順 ( WordPress + Cocoon )
ここからは、実際の作業手順を 画面の流れに沿って わかりやすく説明していきます。
1.XServerサーバーパネルにログイン
「サーバーパネル ログイン」画面を開く

① XServerアカウントID または メールアドレスを入力
② XServerアカウントパスワードを入力
③ ログインするをクリック

サーバーパネルが表示されることを確認

2. WordPressをインストール
今回は初期ドメインにインストールするため、「WordPressクイックスタート」ではなく「WordPress簡単インストール」 を使用します。
① WordPress > WordPress簡単インストール をクリック
② WordPressを追加 をクリック

① 新規インストール を選択
② 対象ドメインは自動表示 → そのままでOK
③ そのままでOK
④ ブログ名:変更可能(例:WordPressお試し)
⑤ ログインユーザー名
【重要ポイント】
・公開情報と同じにしない(ブログ名やニックネームなど)
・推測されにくい「長く複雑な名前」にする
・「admin」「test」などは絶対NG
⑥ ログインパスワード
安全性:高 になるように設定
⑦ 普段使うアドレスでOK
⑧ 「ONにする」「自動でデータベースを生成する」でOK
⑨ Cocoon を選択
⑩ チェックが入っていることを確認
⑪ チェックが入っていることを確認
⑫ インストールする をクリック

約30秒ほどでインストールが完了するので、「開く」をクリック

WordPressの管理画面が表示されます
→ 管理画面URLは必ずメモしておきましょう!
( https://●●●.xsrv.jp/wp-admin/ )

最低限やっておくべき初期設定
ここからは、ブログ公開前に必ず済ませておきたい基本設定です。
表示名を「ユーザー名 → ニックネーム」に変更
WordPressでは、ユーザー名がそのまま公開されてしまう場合があります。
セキュリティ対策として、必ず表示名を変更しておきましょう。
WordPress管理画面にログイン
(https://●●●.xsrv.jp/wp-admin/)
・ユーザー名、パスワードを入力
・ ログイン をクリック
※ ログアウトしていなければ自動で管理画面が開きます

WordPressの管理画面が表示

① ユーザー名をクリック

① ニックネーム を入力
② ニックネーム に変更
③ プロフィールを更新をクリック

① ニックネームに変更されていることを確認

常時SSL化(HTTPS化)
常時通信を暗号化し、安全にブログを運用するための設定です。
XServer 側の設定
ドメイン設定 をクリック

「詳細」をクリック

① HTTPSに転送する にチェック
② 設定する をクリック

WordPress 側 の設定
① 設定 > 一般 をクリック
② http → https に変更(WordPressアドレス、サイトアドレスの両方)
③ 変更を保存 をクリック

パーマリンク設定を「投稿名」に変更
SEOにも大きく関わる重要設定です。
① 設定 > パーマリンク をクリック
② 投稿名 を選択
③ 変更を保存 をクリック

「投稿名」に変更しないとどうなる?
/?p=123のような意味不明なURLになる- SEOに弱くなる
- 後から変更するとリンク切れが大量発生
必ずここで設定しましょう。
プラグインの導入(必要最小限)
プラグインとは?
プラグインとは、WordPressに「機能を追加するための拡張ソフト」のことです。
- セキュリティ対策
- SEO対策
- 画像の圧縮(高速表示)
- お問い合わせフォームの設置
など、ブログ運営に欠かせない機能をあとから自由に追加できます。
ただし、プラグインは便利ですが入れすぎるとサイトが重くなったり不具合の原因にもなります。
今回は、ブログ開設を経験するうえで最小限必要となるプラグインを3つに絞り込みました。
| # | 目 的 | プラグイン名 | 内 容 |
|---|---|---|---|
| 1 | セキュリティ | CloudSecure WP Security | 国産で日本語対応、初心者でも安心 |
| 2 | 日本語対策 | WP Multibyte Patch | 文字化け防止・全角処理安定化 |
| 3 | 画像最適化 | EWWW Image Optimizer | 画像を自動圧縮し表示速度向上 |
| # | 目 的 | プラグイン名 | 内 容 |
|---|---|---|---|
| 1 | セキュリティ | CloudSecure WP Security | 国産で日本語対応、初心者でも安心 |
| 2 | 日本語対策 | WP Multibyte Patch | 文字化け防止・全角処理安定化 |
| 3 | 画像最適化 | EWWW Image Optimizer | 画像を自動圧縮し表示速度向上 |
不要なプラグインを削除
初期状態で入っているプラグインの多くは使用しません。
今回は CloudSecure WP Security 以外を削除 します。
① プラグインをクリック
② 不要なプラグイン3つにチェックを入れる
③ 「一括操作」から 削除 を選択
④ 「適用」 をクリック

OK をクリック

削除後、「CloudSecure WP Security」のみ残っていることを確認

プラグインの追加手順(例:WP Multibyte Patch)
WP Multibyte Patchを例にプラグインの追加手順を説明します。
「プラグインを追加」 をクリック

① 検索欄に WP Multibyte Patch と入力
② 該当プラグインの「今すぐインストール」 をクリック

インストール後、有効化 をクリック

プラグイン一覧に WP Multibyte Patch が表示されればOK

同じ手順で、 EWWW Image Optimizerも追加

プラグインの設定
1.CloudSecure WP Security
デフォルト設定のままでも利用できますが、おススメの設定を3つ紹介します。
CloudSecure WP Security をクリック

ログインURL変更
ログインURLは「https://xs●●●.xsrv.jp/wp-admin」ですが、ログインURLを自分で決めることで、不正アクセスなどを防止することができます。
※ 変更後のログインURLは、必ずブックマークして下さい
① 有効 をクリック
② 変更後のログインURLを入力(任意の文字列)
③ チェックを入れる
④ 変更を保存 をクリック

画像認証追加
ログインするときに、ユーザー名とパスワードに加えて、画像認証を追加してセキュリティを強化します。
① 有効 をクリック
② 変更を保存 をクリック

管理画面アクセス制限
管理画面にログインしていない接続元IPアドレスから管理ページにアクセスするとエラーを返します。
① 有効 をクリック
② 変更を保存 をクリック

2.WP Multibyte Patch
設定不要です。
3.EWWW Image Optimizer
① 設定 > EWWW Image Optimizer をクリック
② 「サイトを高速化」にチェックを入れる
③ 「今は無料モードのままにする」を選択
④ 次 をクリック

① 幅と高さの上限を「0」に設定
② 変更を保存 をクリック

完了 をクリック

不要テーマの整理
WordPressインストール直後には複数のテーマが入っています。
使わないテーマは削除するのが安全で合理的 です。
以下、理由と手順をわかりやすく解説します。
なぜ不要なテーマを削除するのか?
- セキュリティリスクの低減
使わないテーマでも放置すると脆弱性の原因になり、攻撃の入口になることがあります。 - バックアップ容量と時間の節約
テーマが多いとバックアップデータが重くなり、時間や容量が無駄になります。 - 管理画面の操作ミスを防ぐ/更新通知を減らす
更新通知が減り、誤って別テーマを有効化するなどのトラブルを防げます。
残すべきテーマ
- 現在有効化しているテーマ(Cocoon)
- Cocoon: 親テーマ(基盤)
- Cocoon Child:子テーマ(編集用)← カスタマイズを行なう
- 予備として、 公式テーマを1つだけ残す(Twenty Twenty-Five)
削除すべきテーマ
- Twenty Twenty-Four
- Twenty Twenty-Three
- Twenty Twenty-Two
■ 削除手順
① 外観 > テーマ をクリック
「インストール済みテーマ」が表示される

削除すべきテーマ(Twenty Twenty-Four)をクリック

「削除」をクリック

OK をクリック

同じ手順で、Twenty Twenty-Three、Twenty Twenty-Two も削除

「新しいバージョンが利用できます」という表示があるテーマは、 今すぐ更新 をクリックして最新版にする。

これでテーマ整理は完了です。
WordPressが正常に動作するか確認
① ブログ名 をクリック

サイトが表示され、HTTPS(鍵マーク)がついていればOK

まとめ|XServer × WordPress × Cocoon は初心者に最強の組み合わせ
- 初期ドメインだけでもブログ公開が可能です。
- ユーザー名は「長く・複雑・推測されにくい」ものにしてセキュリティを強化しましょう。
- 無料テーマ Cocoon は機能が豊富で初心者に向いています。
- プラグイン・テーマは必要最小限に絞り、不要なものは削除して軽く保ちましょう。
これで「公開しても安心なブログの土台」が整いました。
次回(第3回)予告:Cocoon設定をやさしく解説
次回の記事では、
- Cocoonの初期設定
- ヘッダー・メニュー・サイドバー
- カテゴリー設定など
を、初心者向けに丁寧に解説します。