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前回のおさらい
前回の記事では、振替処理とカテゴリの割当てをご紹介しました。
2025年1月〜11月までの入出金情報にカテゴリを割当てたことで、収支内訳や月ごとの推移が把握できるようになりました。

今回はその続きとして 「グループ設定」 を進めていきます。
グループ機能とは?
グループ機能 とは、登録している口座・証券・財布などを「表示したい資産だけに絞ってまとめられる機能」です。
プレミアム会員であれば複数のグループを作成できるため、
- 生活費だけを確認したい
- 投資だけをまとめて見たい
- 老後資金だけを把握したい
といった用途に応じて画面を切り替えることができます。
ここからは、目的別のおすすめ設定例をご紹介します。
グループ設定のおすすめ例
① 日常生活用グループ(基本の家計管理)
目的:日々の出入りをシンプルに把握したい
含める例
- 生活費口座
- クレジットカード
- 電子マネー・QR決済
- 現金(財布)
除外する例
- ねんきんネット
- iDeCo
- 長期投資の証券口座
- 不動産
→ 大きな資産を外すことで、生活の動きがとても見やすくなります。
② 投資・運用グループ(資産形成用)
目的:運用残高やリターンを集中して見たい
含める例
- 証券口座
- iDeCo
- 定期預金
除外する例
- 生活費口座
- クレジットカード
- 現金
→ 生活費の動きが入らないので、資産の増減が見やすくなります。
③ 事業用と生活用に分ける(副業・個人事業主向け)
目的:経費とプライベートの混在を避けたい
事業用に含める例
- 事業用の銀行口座
- 事業用のクレジットカード
- 事業用の資産管理アプリ
除外する(または生活用グループへ)
- 生活費口座
- 家族の支払い
→ 経費管理が非常に楽になります。
④ 自分用/家族用を分ける場合
目的:自分の支出だけを把握したい
含める例
- 自分名義のカード・口座
- 自分専用の電子マネー
除外する例
- 家族カード
- 配偶者の口座
→ 家族カードの記録が混ざらず、とても見やすくなります。
⑤ 老後資金管理グループ(シニア向け)
目的:長期的に残す資産だけを把握したい
含める資産の例
- 定期預金
- 債券・シニア向け投資
- ねんきんネット
- iDeCoの残高
除外する資産の例
- 生活費口座
- クレジットカード
→ 日々の出入りを外すことで、老後資金の「本当の残額」が見やすくなります。
グループ機能を使うときの注意点
① グループが多いと迷う
5〜6個以上になると「この口座どこに入れた?」と探しづらくなります。
→ 生活・長期資産・投資 の3つくらいで十分です。
② 表示・非表示は口座単位
同じカードで事業費と生活費を両方払っている場合、「生活費だけ除外」などの細かい操作はできません。
③ 手入力の口座は一括扱い
「保有金融機関:なし」と表示される口座は
- 全て含める
- 全て除外
のどちらかを選ぶ必要があります。
④ クレジットカードは特に注意
多目的に使っているカードは、細かく切り分けられません。
→ 用途別にカードを分けるか、カテゴリで調整する必要があります。
⑤ グループ間の振替は相殺されない
A → B へ振替すると、
- A:支出
- B:収入
として計算されます。
振替が多い方は残高の見え方に注意が必要です。
私が設定したグループ(実例)
私は最終的に 3つのグループ で運用することにしました。
| グループ名 | 目 的 |
|---|---|
| 生活用 | 日々のお金の流れを把握 |
| 長期資産 | 老後資金の残高を確認 |
| リスク資産 | 投資の残高・リターンをチェック |
生活用グループ
含めているもの
- 生活費口座
- 各種支払い口座(電気・ガス・通信・家賃など)
- クレジットカード
- 電子マネー
- 現金
外しているもの
- 定期預金口座
- 証券口座
→日々の動きだけを見られるので、管理がとても楽になります。
長期資産グループ
含めているもの
- 定期預金口座
外しているもの
- 生活費口座
- 証券口座
→ 老後資金の残高が一目で分かります。
リスク資産グループ
含めているもの
- 証券口座
外しているもの
- 生活費口座
- 定期預金口座
→ 投資の状況だけを落ち着いて確認できます。

グループの登録方法
① 設定 > グループの設定 をクリック
② グループを作成するをクリック

① グループ名を入力
② グループに含める口座を選択
③ 集計期間の開始日設定
④ 設定日が土日祝の場合の取扱い
⑤ 手入力データの扱い
⑥ 保存するをクリック

① 新しいグループを作成しましたが表示される
② グループを追加する をクリックし、残りの2グループも作成する

3つ作成できていることを確認する

グループの切り替え方法
「グループ選択なし」をクリック

表示させたいグループ(例:生活用)を選択

グループが「生活用」に切り替わったことを確認

まとめ
マネーフォワードMEのグループ機能は、「今、確認したい資産だけに集中できる」最強の整理術 です。
● 生活の出入りだけをシンプルに見たい
● 投資の状況を落ち着いて把握したい
● 老後資金を長期的にチェックしたい
――そんな時にグループ機能を使うと、画面が一気に整い、判断しやすくなります。
とはいえ、便利な反面、
・グループ間の振替が相殺されない
・口座単位でしか表示を切り替えられない
・グループを増やしすぎると迷いやすい
といった問題もあります。
そのため、最初は「生活用」「長期資産」「リスク資産」の3つ程度 に絞るのが一番使いやすいと感じました。
必要に応じて少しずつ増やす方が、長くストレスなく使えそうです。
✔ グループ機能を活用すると…
- 家計の実態が驚くほどクリアになる
- 毎月の確認が短時間で済むようになる
- 資産の位置づけが整理され、迷いが減る
- 「見るべき情報だけ」に集中できるので疲れにくい
グループ機能は、家計管理をシンプル&快適にする強力な味方。
うまく取り入れることで、日々のお金の管理がぐっとラクになりそうです。
今年いっぱい使いながら微調整を重ね、継続利用するかどうかも含めて、自分にとって一番快適な形を見極めていく予定です。