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はじめに:2026年3月、市場を襲った「有事」の衝撃
2026年3月。
本来であれば、春の陽気とともに新NISA3年目の順調な資産積み増しを喜びたい時期でしたが、世界の金融市場は一変しました。
2026年2月28日、米国とイスラエルによるイランへの攻撃が開始されたのです。
空爆を受けたイランは徹底抗戦の構えを見せ、紛争長期化への懸念から、市場には緊迫した空気が漂っています。
私のブログ「資産12×ブログ」を読んでくださっているシニア世代の皆様の中には、画面上の評価損益が削られるのを見て、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
こうした想定外の事態こそ、感情に流されず、あらかじめ定めた投資ルールに立ち返ることが、致命的な判断ミスを避けるために欠かせません。
今回は、最新データから見える市場の「歪み」と、私たちシニア世代が取るべき「守りの投資」について、私なりの考えをまとめました。
2026年3月時点の運用状況:TOPIXの苦戦とS&P500の「粘り腰」
私のポートフォリオは「国内株式(TOPIX)50%:米国株式(S&P500)50%」という均等配分ルールで運用しています。
3月18日現在の成績は、日本株と米国株で対照的な動きとなりました。
運用実績まとめ(2026年3月18日現在)
| 投資対象 | 投資期間 | 積立総額 | 評価損益(収益率) | |
|---|---|---|---|---|
| 2026年2月15日 | 2026年3月18日 | |||
| 国内株式(TOPIX) | 2025/01〜2026/03 | 750,000円 | +218,315円(+31.2%) | +171,270円(+22.8%) |
| 米国株式(S&P500) | 2025/01〜2026/03 | 750,000円 | +87,580円(+12.5%) | +105,307円(+14.0%) |
| 合計 | 15ヶ月間 | 1,500,000円 | +305,895円(+21.8%) | +276,577円(+18.4%) |

【分析】なぜ「日本株安・米国株高(円建て)」が起きたのか?
トータル収益率は2月から約3.4ポイント低下しましたが、中身を分解すると興味深い事実が見えてきます。
- TOPIXの下落(-8.4ポイント):
- 日本はエネルギーの9割以上を中東に依存しています
- 原油高が輸入コスト増大を招き、日本企業の業績を直接圧迫するという懸念から、他国に比べても日本株の下落幅が大きくなりました
- 実際にTOPIXは、2月27日から3月13日までの2週間で-7.9%と大きく下げています
- S&P500の上昇(+1.5ポイント):
- ここが今回の運用の分かれ道でした
- 米国市場自体も一時的に-3.6%(S&P500)下落しましたが 、それ以上に効いたのが歴史的な「円安」です
- 米ドルは有事の際の「避難先」として、世界の主要33通貨のうち31通貨に対して上昇しました
- 3月18日時点で1ドル=159円台まで円安が進んだことで、指数自体の下落を「為替差益」が完全にカバーし、円建てではむしろプラスになるという結果をもたらしました
今は「何もしない」が正解なのか
相場が荒れると、「せめて利益があるうちに売るべきか?」と焦燥感に駆られます。
しかし、私はあえて「何もしない(戦略的放置)」を貫きます。
「産油国地政学リスク」のサイクルを知る
今回のリスクは、典型的な「産油国地政学リスク」です。
この局面では市場が「原油高・株安・債券安・米ドル高」に振れやすいことが分かっています。
これは一時的なパニックによる反応が大きいため、慌てて売ると「底値」で手放してしまうリスクが高まります。
2026年後半に向けた見通し:インフレと利下げの行方
今後の焦点は、インフレと中央銀行(FRB/日銀)の動きです。
- 利下げ観測の大幅な後退:
- 原油高によるインフレ圧力で、米国の年内利下げ期待は2月時点の2.5回から、3月時点で0.9回まで激減しました
- 金利が高い状態が続けば、株価の上値は重くなります
- 実績相場の到来:
- 祝儀相場は終わりました
- これからは「原油高という高コスト環境でも利益を出せる企業」だけが生き残る、選別相場に入ります
まとめ|2026年3月は「冷静な監視の月」
今回の運用レポートをまとめます。
- 運用状況:
- 日本株の下げを米国株の円安効果が補い、トータル+18.4%を維持
- 外部要因:
- イラン攻撃による原油急騰が世界的な「トリプル安」を招いている
- 今後の姿勢:
- 戦略的放置
- 設定変更なし
- 配分変更なし
相場が荒れている時こそ、ブログの更新や趣味、そして「 Money Forward ME」での資産推移チェックなどを楽しみつつ、画面から一歩離れることが大切です。
シニア世代の皆さん。資産管理の真の勝利とは、相場の荒波に右往左往せず、穏やかに明日を迎えることにあります。
📌 合わせて読みたい:過去の自分を振り返る
- 2025年11月|新NISA運用レポート|シニア世代の資産管理と暴落耐性の目安
- 2025年12月|新NISA運用レポート|シニア世代の資産管理は「順調なときほど油断しない」
- 2026年2月|新NISA運用レポート|国内株式(TOPIX)が堅調な理由とS&P500との比較
- 2026年3月|新NISA運用レポート|地政学リスク直撃!TOPIX下落とS&P500上昇の明暗
投資の成功は、テクニックではなく「一貫性」が生み出すもの。
一緒に冷静な資産管理を続けていきましょう!
