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はじめに
先月の4月レポートを読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
4月は「米・イラン2週間停戦」を受けて日本株が急反発し、「戦略的放置」を貫いた結果をお伝えしました。
しかし5月に入っても、相場はまた揺さぶりをかけてきました。
ゴールデンウィーク明けの5月7日、日経平均が前営業日比3,320円(+5.58%)高の62,833円と急騰。
上げ幅は2024年8月6日の3,217円を超え、史上最大の上昇幅を記録しました。
米・イランの戦闘終結観測とAI・半導体関連株への資金流入が重なった結果です。
一方で、ホルムズ海峡の封鎖は続いており、原油価格は高止まり。
5月10日にはイランが米国の和平提案に回答を送付しましたが、詳細は明らかにされておらず、停戦合意の行方は依然として不透明です。
今回の5月レポートでは、積立開始から17ヶ月目の運用成績と、この「荒波のGW」を通じて私が変わらず守り続けた運用ルールの結果をご報告します。
2026年5月12日現在の運用実績
積立開始から17ヶ月が経過しました。
現在の成績をご覧ください。
運用実績まとめ(2026年5月12日現在)
| 投資対象 | 投資期間 | 積立総額 | 運用収益(収益率) | |
|---|---|---|---|---|
| 2026年4月10日 | 2026年5月12日 | |||
| 国内株式(TOPIX) | 2025/01〜2026/05 | 850,000円 | +210,770円(+26.4%) | +237,806円(+28.0%) |
| 米国株式(S&P500) | 2025/01〜2026/05 | 850,000円 | +114,925円(+14.4%) | +187,000円(+22.0%) |
| 合計 | 17ヶ月間 | 1,700,000円 | +325,695円(+20.4%) | +424,806円(+25.0%) |
前回(4月10日)と比較したポイントをまとめます。
- TOPIX
- +26.4%→+28.0%へ
- 5月7日の歴史的急騰が貢献
- S&P500(円建て)
- +14.4%→+22.0%へ大幅改善
- 米ハイテク株高+AI・半導体相場の追い風
- トータル収益率
- +20.4%→+25.0%へ、約5ポイント改善
- 積立総額
- 前月比+100,000円(TOPIX・S&P500各50,000円)増加
今月の最大のポイントはS&P500(円建て)の急回復です。
「売らずに持ち続けた」こと、そして「米国への分散投資を続けていたこと」が、この結果を生みました。

4月後半〜5月にかけて何が起きたのか
4月の暫定停戦後も、状況は一進一退が続きました。
5月5日にルビオ米国務長官が「壮絶な怒り作戦は終了した」と宣言。
トランプ大統領もホルムズ海峡での船舶護衛作戦「プロジェクト・フリーダム」を一時停止し、和平交渉の「大きな進展」を表明しました。
これを受けGW明け5月7日、日経平均は前営業日比3,320円高(+5.58%)の62,833円と史上最大の上げ幅を記録し、終値ベースの最高値も更新しました。
しかし停戦交渉はその後も難航。
5月10日にイランが米国の和平提案へ回答を送付しましたが、トランプ大統領は「全く受け入れられない」と即座に拒否。
WTI原油は再び98ドル台へ上昇し、ホルムズ海峡の物流正常化は5月12日現在も実現していません。
日本株がこれほど大きく動く理由は、日本が原油輸入の約8〜9割を中東に依存しており、停戦期待と再燃懸念のたびに相場が敏感に反応するためです。
一方、米国はシェールを擁する産油国であり、AI・半導体需要が株価を下支えするため、S&P500(円建て)は今月+14.4%→+22.0%へ大幅に改善しました。
今後の見通しと私の運用方針
今後の展開は大きく3つのシナリオが考えられます。
- ① 膠着継続(確率:高)
- 「停戦交渉は進んでいるが合意はしていない」状態が続く
- WTI原油は90〜105ドル台の高止まりで推移
- 日本株は停戦期待ラリーと原油高懸念売りを繰り返すボラタイルな選別相場が続く
- 積立を続けながら静観が正解
- ② 停戦本格合意(確率:中程度)
- 米・イランが最終合意に至り、ホルムズ海峡が再開
- 原油価格が75〜85ドル台まで下落し、FRBの利下げ観測が再浮上して株高を後押し
- ただし停戦後の円高進行がS&P500円建てリターンの逆風になる点は要注意
- ③ 停戦崩壊・再エスカレーション(確率:低〜中)
- 軍事衝突が再拡大し、WTI原油が120ドル超へ
- 日経平均は50,000円台まで調整の可能性
- 中間選挙を見据えたトランプ政権の政治的インセンティブから確率は低いが、5月10日の交渉決裂を見ると「ゼロ」とも言い切れないのが現実
金融政策の注目点
FRBは4月FOMCで政策金利(3.50〜3.75%)を2会合連続で据え置きました。
5月1日時点のFedWatchでは2026年中の利下げをほぼ織り込んでいない状況です。
5月15日にはパウエル議長が任期満了を迎え、タカ派寄りのウォーシュ新議長が就任。
当面は「高金利長期化」をベースに考えることが無難です。
日銀は4月28日会合で0.75%を維持(5会合連続の現状維持)。
植田総裁は「物価の上振れリスクが大きい」としつつも、中東情勢の影響を見極める姿勢を示しました。
次回会合は6月16〜17日。
原油高・円安が続くなか、物価動向次第では利上げが再浮上する可能性もあり、実現すればS&P500円建てリターンへの逆風となります。
私の運用ルールは変わらない
- 配分変更:
- なし
- 積立変更:
- なし
- 売却:
- なし
5月7日の歴史的急騰は、3月・4月の嵐を耐え抜いた人だけが受け取れた果実です。
「あのとき売っておけばよかった」は後からしか言えません。
相場の転換点は誰にも読めない以上、「分からないからこそルールを守る」
これが長期投資の本質です。
相場が荒れているときこそ、画面から離れることが正解です。
まとめ|5月は「歴史的急騰」と「不透明な停戦交渉」が同居した月
🗂 運用状況(5月12日現在)
| トータル 収益率 | +25% | 4月比+4.6ポイント改善 |
| TOPIX | +28% | 5月7日の歴史的急騰 |
| S&P500 | +22% | AI・半導体高+円安効果 |
📰 5月の主要な出来事
- 日銀が4月28日会合で政策金利0.75%に据え置き
- 5会合連続現状維持
- 次回会合は6月16〜17日
- GW明け5月7日、日経平均が62,833円と急騰
- 前営業日比3,320円高
- 上げ幅は史上最大・終値ベースの最高値も更新
- 米・イラン停戦交渉は継続中
- 5月5日にProject Freedom停止
- 5月10日にイランが回答送付
- トランプが「受け入れられない」と拒否し緊張が再燃
- WTI原油は98〜105ドル台で高止まり
- ホルムズ海峡の物流正常化は未達成
- パウエルFRB議長が5月15日に任期満了
- 後任のウォーシュ新議長が就任へ
- ドル円は157円台後半から155円台へ変動
- 円買い介入観測も継続
🔭 今後の注目点
- 米・イランの停戦交渉が本格合意に至るか
- ホルムズ海峡再開の時期
- ウォーシュ新FRB議長体制での金融政策の方向性
- 日銀の6月16〜17日会合での追加利上げの有無
- 5月の米国CPI・日本CPI
- 原油高の価格転嫁の状況
- 円相場の方向感
- 停戦合意なら円高、合意失敗なら円安継続
🧭 私の運用姿勢
- 配分変更:
- なし
- 積立変更:
- なし
- 戦略的放置:
- 継続
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投資の成功は、テクニックではなく「一貫性」が生み出すもの。
一緒に冷静な資産管理を続けていきましょう!
