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個人向け国債の金利・発行額推移【2024年1月〜2026年6月】最新データで徹底解説

目次

はじめに

2024年1月、個人向け国債(変動10年)の金利は年0.46%でした。
それが2026年5月募集分(2026年6月15日発行)では1.67%へ。
わずか2年半で金利は3倍超に拡大し、発行額も19年ぶりの高水準となっています。

本記事では、個人向け国債(変動10年・固定5年・固定3年)について、2024年1月〜2026年5月募集分までの金利と発行額の月次推移を表とグラフで徹底解説します。

「今が買い時なのか」「変動か固定のどちらを選ぶべきか」を考える際の参考にしてください。

個人向け国債とは?

個人向け国債は、国が発行する個人専用の国債です。

元本保証・最低金利保証(年0.05%)があり、発行から1年経過後はいつでも中途換金できる安全性の高い金融商品です。
ただし、中途換金すると、受け取れる利子から「直近2回分の各利子(税引前)×0.79685」が差し引かれるため、その分だけ受取額は減ります。

毎月1万円から購入でき、全国の証券会社・銀行・ゆうちょ銀行(郵便局)で取り扱っています。

主な特徴

  • 元本保証:
    • 国が元本と利子の支払いを責任をもって保証
  • 最低金利保証:
    • 年0.05%の最低金利を保証
  • 1万円から購入可能:
    • 1万円単位で購入
    • 上限なし
  • 手数料ゼロ:
    • 購入時・保有中・満期時いずれも手数料不要
  • 中途換金可能:
    • 発行後1年経過後は原則いつでも換金可能
    • 換金時に「直近2回分の利子」が差し引かれる
  • 毎月発行:
    • 年12回発行されるため、好きなタイミングで始められる

3種類の基本スペック(2026年5月募集分)

スクロールできます
種類満期金利タイプ金利の決まり方2026年6月金利
変動10年10年変動10年国債利回り × 0.66年1.67%
固定5年5年固定5年国債利回り − 0.05%年1.89%
固定3年3年固定3年国債利回り − 0.03%年1.57%

金利と発行額の推移(2024年1月〜2026年5月)

金利推移の概要

2024年前半はまだ低水準でしたが、2024年3月のマイナス金利解除・YCC(イールドカーブコントロール)廃止を機に金利が本格的に上昇。
2025年後半からは1%台に乗り、2026年に入るとさらなる上昇が続いています。

発行額推移の概要

個人向け国債の発行額は金利上昇と連動して増加しています。
2025年度(2025年4月〜2026年3月)の発行額は6兆円超と19年ぶりの高水準に達しました。
種類別では固定5年が急拡大し、長らく続いていた「変動10年が最多」という構図が逆転しています。

月別データ一覧(発行額・金利)

スクロールできます
 発行額(億円)金利(%)
発行月固定3年固定5年変動10年固定3年固定5年変動10年
2024年1月1246372,1210.05%0.25%0.46%
2024年2月1074131,9200.05%0.18%0.40%
2024年3月884552,2390.05%0.25%0.49%
2024年4月1454501,7780.16%0.33%0.47%
2024年5月2418142,7880.18%0.36%0.50%
2024年6月3149612,2940.29%0.45%0.57%
2024年7月5091,2542,8810.40%0.59%0.69%
2024年8月3891,4262,8390.38%0.61%0.72%
2024年9月2684422,3360.28%0.39%0.61%
2024年10月5281,1542,0850.38%0.51%0.61%
2024年11月5027831,7520.34%0.46%0.57%
2024年12月5751,2071,6390.49%0.60%0.65%
2025年1月1,0021,8942,2350.60%0.71%0.71%
2025年2月5541,1591,4950.62%0.77%0.75%
2025年3月6651,4822,0990.74%0.89%0.83%
2025年4月1,0512,8822,2010.87%1.03%0.92%
2025年5月1,1033,0431,8970.78%0.95%0.93%
2025年6月6621,4551,2290.66%0.83%0.84%
2025年7月6893,2831,9330.79%1.00%1.00%
2025年8月5491,3771,1040.76%0.96%0.96%
2025年9月5731,5091,4460.79%0.97%0.97%
2025年10月7432,3521,3190.93%1.12%1.06%
2025年11月9412,3231,2461.01%1.22%1.08%
2025年12月5951,5281,1870.99%1.19%1.10%
2026年1月7852,1362,1121.10%1.35%1.23%
2026年2月1,1753,5292,8251.30%1.59%1.39%
2026年3月1,5244,7792,4391.39%1.66%1.48%
2026年4月1,5233,7211,9711.34%1.58%1.40%
2026年5月1,8075,2722,3561.51%1.79%1.55%
2026年6月1.57%1.89%1.67%
発行額、金利の推移一覧(2024年~2026年)をグラフ化した画像

データから読み取れる3つのポイント

  • 固定5年の金利と発行額は強く連動している:
    • 金利が0.5%を超えた2024年6月頃から発行額が急増
    • 1%を突破した2025年4月以降は2,000億円超が定着し、2026年3月には4,779億円と最高水準に達した
  • 変動10年は安定型:
    • 金利水準にかかわらず月1,000〜2,800億円台で推移
    • 金利上昇局面でも大きく増減しない安定した需要がある
  • 固定5年の発行額が変動10年を逆転:
    • 2025年4月(固定5年2,882億円・変動10年2,201億円)以降、固定5年が発行額でトップを占めるようになった

今後の金利シナリオと変動・固定の選び方

個人向け国債を購入する際の最大の判断ポイントが「変動10年と固定5年のどちらを選ぶか」です。
これは本質的に「今後の金利が上がるか・下がるか」という見通しに依存します。
将来の金利を正確に予測することは困難ですが、シナリオ別に整理してみました。

📈 シナリオA:金利がさらに上昇

日銀の追加利上げやインフレ継続で長期金利が上昇した場合、変動10年は半年ごとに利率が見直されるため金利上昇を自動的に取り込めます。
→ 変動10年が有利

📉 シナリオB:金利がピークアウト・低下

景気減速やインフレ鎮静化で金利が下落に転じた場合、変動型は見直し後に利率が下がります。
発行時の高利率を満期まで固定できる固定5年が優位になります。
→ 固定5年が有利

➡ シナリオC:高水準で横ばい

金利が現水準(1.5〜2%前後)で推移する場合は大きな優劣なし。
利回りの確実性を重視するなら固定5年、柔軟性を残したいなら変動10年。
→ 用途・期間で選択

🎯 迷った時の判断軸

「いつ、そのお金を使うか」で選ぶのが最も失敗しにくい方法です。

  • 5年以内に使う予定がある
    • → 固定5年(または固定3年)
  • 10年間使わなくてよい
    • → 変動10年も有力候補
  • 金利がどうなるか読めない
    • → 固定5年で現在の高利率を確定

変動10年 vs 固定5年

比較項目変動10年固定5年
満期10年5年
金利タイプ半年毎に変動固定
金利上昇局面利率が上がる固定
金利下落局面利率が下がる高利率を維持
2026年6月金利1.67%1.89%
流動性1年後〜換金可能

📝 まとめ

  • 個人向け国債の金利は2024年1月〜2026年5月募集分までの約2年間で3倍超に拡大
    • かつての「低金利商品」とは様変わりした水準になっている
  • 最大の転換点は2024年3月のマイナス金利解除・YCC廃止
    • その後2024年7月・2025年1月・2025年12月の追加利上げで金利水準が段階的に上昇
  • 発行額は2025年度(2025年4月〜2026年3月)に6兆円超・19年ぶりの高水準
    • 特に固定5年が急拡大し、2025年4月以降は発行額トップに
  • 金利と発行額は強く連動しており、投資家が金利上昇に敏感に反応している構図がデータに表れている
  • 変動か固定かの選択は「今後の金利見通し」と「いつ使うか」で判断
    • どちらも元本保証で安全性は同等
  • 個人向け国債は購入手数料ゼロ
    • 金融機関によってはキャンペーン(現金還元・ポイント付与など)を実施している場合があるため、購入前に各社を比較することをおすすめする
    • SBI証券(個人向け国債デビューキャンペーン

免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を勧誘するものではありません。
金利・募集条件は毎月変動します。
最新の発行条件は財務省 個人向け国債トップページでご確認ください。
投資判断はご自身の責任において行ってください。

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